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イギリス菓子・紅茶・ブリティッシュベイクオフ関連についてお菓子を作ったりお店やイベントに行ったりしたことを綴っていくブログです。

本日のメニュー85:チキンとほうれん草、マッシュルームのウェリントン【GBBO】

こんにちは、びゅーんです。

足の裏が熱くてなかなか寝れないことがあります。

 

さて引き続きお送りします、ブログ主による「ブリベイ本でベイカー達の作品を作ってみよう!シーズン3」でございます。前回のタルトタタンに続き、今回もペイストリーに挑戦です。しかもその内容はなんと………ウェリントン!!うん、なんて季節外れなメニュー!!あ、でも南半球では今が食べ頃か???

 

まずウェリントンとは何かについて簡単に説明させて頂きます。

最初に申し上げますがサッカー選手でもニュージーランドの首都という意味でもありません。ここで言うウェリントンはイギリスの伝統料理のことで、クリスマスなど特別な日のメインディッシュとして振舞われることが多いです。縦長い牛ヒレ肉の周りをデュクセルで塗るかパンケーキで包んだものをパイ生地で巻き、オーブンで焼いて作るのですが、その見た目はフランスの皇帝ナポレオンを破ったイギリスのウェリントン公のブーツをイメージしたものと言われています。

 

今回びゅーんが挑戦するのは伝統的なビーフウェリントンとはちょっと違う、ほうれん草とチキンとマッシュルームを使ったウェリントンです。『The Great British Bake Off:How to turn everyday bakes into showstoppers』より「Chickpea,Spinach & Mushroom Wellington」を参照するのですが、本来レシピ本ではチキンではなくひよこ豆を使います。

実は諸事情によりひよこ豆が使用出来ない為、代用品を考えていのですが…。

ひよこ豆」→「chickpea」→「チックピー」→「chick…?」→「チキ…チキン!!」 

という安直な発想でハーブ味のチキンサラダを代用することにしました。

 

参照するウェリントンを考案したのはブリベイシーズン3に参加したベイカー、ダニー。パイがテーマの第5週目のオリジナルチャレンジで作られたウェリントンです。彼女は菓子パンがテーマの第7週目でスターベイカーを獲得し、準決勝(第9週目)まで勝ち進みました。

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このウェリントンを作るには…ラフ・パフペイストリー、 メインのフィリング、フィリングを包む為のデュクセルという包み具、更にメインの具とデュクセルを全て包む為のパンケーキが必要です。時間はかかりますが、焦らず必要なものを順番ずつ作りましょう。

 

最初にラフ・パフペイストリーにつきましては割愛で。

ペイストリーを作る時の詳細は前回の生地を参照頂ければと思います。

view-easy.hatenablog.com

 

具を包む為のパンケーキを作ります。といっても日本で普段食べるようなあの分厚いパンケーキではありません。殆どクレープではないかと言われるくらい緩くて薄い生地なのです。

まず薄力粉と卵、牛乳を入れて混ぜます。それから更にパセリとタイム、塩、牛乳を追加して滑らかでゆるい生地を作るのです。

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オリーブオイルを熱したフライパンの上に生地を薄く伸ばして片面1、2分ずつ焼きます。ベーキングパウダーを使っていないのでペラペラのパンケーキが3枚出来ます。

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次にウェリントンの具…まずデュクセルの部分から作っていきます。マッシュルームと玉ねぎとニンニクを微塵切りにします。フードプロセッサーがあれば是非使うことを推奨します。

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あ、画像がぼやけたすみません;

フライパンに熱した有塩バターと玉ねぎとマッシュルームの微塵切りを入れて、弱火でじっくりと水分を飛ばします。最後に塩こしょうとナツメグで味をつけて冷ましておきます。

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次はメインのフィリングを作ります。オリーブオイルを熱した後に細かく切った玉ねぎと赤唐辛子、ニンニク、パクチーの茎をフライパンに入れて、玉ねぎが柔らかくなるまで炒めます。

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そこへ スイートチリソースとほうれん草を加えてほうれん草をしんなりさせ、最後に具の水分を飛ばします。

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耐熱のボウルに具を移したら細かくしたチキンサラダ、パン粉、練りゴマ、プレーンヨーグルト、レモン汁、パセリとパクチーの葉を入れてよく混ぜ合わせます。

塩こしょうとスイートチリソースで味付けしたら全体の材料を馴染ませる為に冷蔵庫で最低30分冷やします。

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ラフ・パフペイストリー、メインのフィリング、デュクセル、パンケーキと必要な素材が揃いました。いよいよウェリントンの組み立て作業です…!

まずは具をまとめるところからですが、パンケーキを3枚敷きます。3枚の内2枚を敷いて端を軽く重ね、半分に切った3枚目のパンケーキを空いた部分に乗せるとこんな感じで長方形っぽいものが出来上がります。

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そこへ玉ねぎとマッシュルームのデュクセルを慎重に塗り広げます。ある程度余白を残しておくのがポイント。

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そのデュクセルの上に、先ほど冷やしたほうれん草とチキンのフィリングを乗せます。デュクセルとパンケーキからはみ出ないように乗せたのでこんもりしています。 

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そして余白のパンケーキで具を一気に包み込みます…!ラップしてクリップで止めたのですがすごくぎゅうぎゅうです。いつパンケーキが破れてもおかしくないです;;

これをしばらく冷蔵庫に入れておきます。

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えーっと、次はラフ・パフペイストリーを伸ばしてパンケーキごと具を一気に包み込む作業をするのですが…。すみません!超てんやわんやしていてペイストリーを伸ばしてパンケーキを乗せる時の写真を撮り忘れてしまいましたーーーー!!

なにせ夕方になっても20℃を超えるこの季節…もたもたしているとペイストリーがだれてしまうのです。

 

で、こちらが具を包み終えたペイストリーの姿です。見た目が歪なのは、具を包む際にペイストリーが足りなくなり、捨てそうになった予備のペイストリーの切れ端を無理やり繋ぎ合わせた為です;

焼く前に1時間冷蔵庫で冷やしておきます。だれたペイストリーを固めなければ。そうそう、オーブンに入れる直前にとき卵を塗るのを忘れずに。

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220℃のオーブンで40分焼きました。すごく暑かったです!!!(爆) 

焼いている間、ペイストリーがだれて剥がれ落ちないか心配したのですがどうにか元の形状を保っています。良かった…!!

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5分ほど置いてからウェリントンを切ると断面から湯気が出てきました。中までしっかり火が通っている証拠です!

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さ、作ったウェリントンを食べてみましょう…。

………。

お!フィリングに入れたハーブとスパイスがよく効いています。ペイストリーはパリパリしていて、チキンとマッシュルームが美味しいです…!ちょっと辛い感じがしましたがまーいっか。

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やったー!やったぞーーーーーー!ウェリントン作り、なんとか成功したぞーーーーー!とにかくウェリントン的なのは作れた!それで良しとしようではないかー!!

でも今回の挑戦で学んだことがあります。

 

夏にペイストリーは作るもんじゃないな!!!