0から始める妄想ベイクオフ

イギリス菓子・紅茶・ブリティッシュベイクオフ関連についてお菓子を作ったりお店やイベントに行ったりしたことを綴っていくブログです。

ブリティッシュベイクオフ シーズン6 第6週目を見ました

こんにちは、びゅーんです。

ショートブレッドとミルクティーを味わっている時間に癒しを感じる今日この頃です。

 

皆さま、第6週目のブリティッシュベイクオフ シーズン6はもうご覧になりましたでしょうか。なんというか、はちゃめちゃでてんてこ舞いでドタバタで精一杯な回でした。今回のテーマはペイストリー。シーズン6で漸くパイやタルトが登場します!一体どんなお題が出されたのか、オリジナルチャレンジから振り返っていきましょう。

 

オリジナルチャレンジのお題は「フランジパーヌのタルト🥧」です。フランジパーヌはアーモンドプードルで作るクリームのことで、イギリス菓子的にはベイクウェルタルトを作る時に使うクリームですね〜。しかもタルト生地はショートクラストペイストリーですと!!?当ブログでアップしたタルトやパイでよく使うタイプの生地じゃあないですか!これは目を皿にしてベイカー達がどんなタルトを作るのか見なくては…!!!

 

イカー達の殆どがフィリングに洋梨を使っていました。が、ショートクラストペイストリーを空焼きするかしないかで意見が真っ二つ、半々に別れていました。 

タマールは空焼きする派。ショートクラストペイストリーを先に焼くことによって、フィリングがタルト生地に染み込むのを防ぐことが出来るといいます。念のため卵液を塗って膜を作っています。

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タマールの作ったタルト生地はメアリー好みの薄くてサクサクな食感。ポールは理想のフランジパーヌタルトだとコメントしました。「上はブサイク、下はイケメン」というなんだか複雑なコメントもあったような気がしますが(笑)

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一方、イアンはショートクラストペイストリーを空焼きしない派です。空焼きした場合とどのような違いが出てくるのでしょうか。そういえば、びゅーんが持つレシピ本の中でもフランジパーヌのタルトを作る際、本によって空焼きする作業が入ったり入らなかったりするなぁ…。

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イアンは洋梨ラズベリーのタルトを作ったのですが、タルト生地がサクサクしていないという結果に…!全体的に未完成という厳しい評価を受けてしまいました。でもでも!空焼きをしていないベイカーの作品の中にはちゃんと火が通っているのもあったので一概に空焼きしないのが悪いというわけではないかと…!ポールだったらショートクラストペイストリーは空焼きする、ていう感じで。

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ショートクラストペイストリーについてまた1つ学ぶことが出来たオリジナルチャレンジでした。あとベイクウェルタルト食べたくなってきた。 

気持ちを切り替えてテクニカルチャレンジに入っていきましょう!お題に登場したのは、ベイカー達は勿論メアリーでさえ初耳のペイストリー「フラウナ🇨🇾」。え…なにそれ…勿論びゅーんも知りません。 

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フィリングはキプロス名物のハルミチーズとレーズン。ペイストリー作りにはマハレムとマスティックというあまり聞き慣れないスパイス類を使います。マスティックの強烈な匂いにナディアもこの表情。

ナディア「業務用洗剤みたい。」

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イカー達によって大きさ形、焼き色がバラバラなフラウナを前にしたポール。ベイカー達から苦い笑い声が漏れます(笑)審査中のベイカー達はきっとこんな心情だったでしょう。

ポール「匂いはフラウナだ。味もフラウナ。」

イカー達「(いや知らないよww)」

気のせいか、この時だけメアリーがいつもより口数が少なかった気がしますねwこれはマスタークラスで是非正解を見てみたいものです。因みにペイストリーが分厚く仕上がったナディアは7人中4位でした。

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いやー、分からないことだらけのテクニカルチャレンジでした;ほんと、フラウナって、なに…。

先へ進んで今回のマスターピースチャレンジについて振り返っていきましょう。お題は「2種類のヴォロヴァン計48個🍃」、ヴォロヴァンとはフランス語で「風で舞うように」という意味を持ち、その名前が付けられる程軽いパイ生地です。ベイカー達は筒状のヴォロヴァンに思い思いのフィリングを2種類を詰めていました。

 

ここでびゅーんが気に入ったマスターピースチャレンジの作品を紹介しましょう。こちらはフローラが作ったヴォロヴァン。作るお菓子の見た目をよくしたいと回が進む度に言う彼女のヴォロヴァンは色鮮やかですね〜。

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メアリーを驚かせたのはこのココアパウダーを加えたチョコレート味のヴォロヴァン。フィリングはチョコレートガナッシュとプラリネです。ヴォロヴァンの生地としては重めだが、もう1種類のセイボリー系のヴォロヴァンより良い仕上がりだとコメントされました。チョコレートのパイ生地は斬新!

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ペイストリーの回でスターベイカーを獲得したのはマット。テクニカルチャレンジでは1位を獲得し、マスターピースチャレンジでは非常に整った見た目のヴォロヴァンを作ることに成功しました。

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パフペイストリーの中の冷やしたバターがツブツブ状になってしまったことに焦ったマットですが、ヴォロヴァン1個1個に高さが出ています。このヴォロヴァン達を真後ろのキッチンで作業していたベイカーのポールが「小さな兵士達だ。」と評した程です。フィリングはイングリッシュブレックファスト風で、うずらの卵が半熟なのがポイント高。

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もう1つのフィリングはホースラディッシュとますの燻製です。こちらも審査員のポールとメアリーから高い評価を受けました。このフィリングはマットの奥さんが要望したものなんだそうです。奥さんGJ。

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そして反対にテントを去ることになったのはアルビン。オリジナルチャレンジから時間配分のミスで調子が出ず、マスターピースチャレンジでも挽回なりませんでした。

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アルビンのヴォロヴァンは一見整っているように見えますが、残念なことに一部生焼け部分がありました。アルビンの思い出の味チキン・ア・ラ・キングの出来が良かったのに…。 

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今回のマスターピースチャレンジでベイカーに課せられた制限時間は3時間45分。何故こんな中途半端な時間設定にしたのでしょう…4時間じゃダメだったのかな。4時間だと余裕なのか???いやいや、パフ・ペイストリーは作るのにかなり時間がかかる生地なんでっせ。それでも果敢にチャレンジしようとするベイカー達はやっぱりすごいです。

 

ところで、テクニカルチャレンジのお題になったフラウナについてもうちょっとだけ調べてみようとネットで資料を漁ってみたらこんな通販ページがありました。

www.haselfoods.co.jp

ピラヴナ。チーズとレーズンをたっぷり使い、ゴマの風味が癖になる美味しさ…。

これだ!!コイツだ!!!

更に掘り下げるとピラヴナはフラウナをトルコ語にした時の名前で、キプロスで愛されるお菓子でもあり、イースターのお菓子でもあるのだそうです。

テクニカルチャレンジに登場したフラウナについて気になった方は是非上記のサイトにてチェックしてみてはいかがでしょう!通販で購入出来ますぜ!!