本日のメニュー45:スターゲイジーパイ
こんにちは、びゅーんです。
ウォーキング用の冬用ジャージを探しに行こうかな。うぅぅぅでも朝は寒いorz
画像を見てギョッとした方がいるかもしれません。そう、これは知る人ぞ知るイギリスの伝統料理、スターゲイジーパイと言います。スターゲイジーとは「星を見上げる」という意味。イギリスのコーンウォール地方のマウゼル村に伝わる料理で、トムバーコックス・イヴと呼ばれる12月23日に食べられるパイ料理です。トム・バーコックというのはコーンウォール西部で語られる伝説の漁師。彼は悪天候の続く冬の中、一人で漁に出て飢餓に苦しむ村人全員が食べれるくらいの魚を摂ってきたのです。
ブリティッシュベイクオフ シーズン1の準決勝がマウゼル村で行われたことでご縁があったのか、びゅーんが度々読んで翻訳している『THE GREAT BRITISH OF BAKING』にレシピが載っていたので思い切って作ってみることにしました!!
レシピを読んでみるとスターゲイジーパイの顔になるあの突き出た魚はマイワシを使うのですが、今回は「恥ずかしいことにびゅーんは魚が捌けない」と「パイを焼くのに使うバットが浅い」という事情により、マイワシではなくシシャモを使うことにしました。
果たして成功するのだろうか。大丈夫なのかびゅーん!?とにかく作ってみます!
冷凍シシャモを早めに準備して冷蔵庫か室温で解凍します。
びゅーん、手際が悪いので必要な具材は早めに下準備します。ジャガイモとゆで卵、白魚の切り身をフィリングに使います。白魚は生タラを使うことにしました。玉ねぎとパセリ、この画像にはないですがローリエはクリームソースの風味付けに使います。
牛乳とパセリの茎、ローリエ、玉ねぎを鍋に入れて弱火でゆっくり温めます。お鍋がボコボコしたところで火を止めて、蓋をしたらそのままにしておきます。牛乳にパセリなどの風味をつける為です。
次に切った生タラを加えてまた牛乳を温めます。中の具材をゆっくりかき混ぜる際にたらの身を崩さないよう注意します。牛乳がまた沸騰してきたら火をとめて蓋をしてそのままにします。
牛乳の中にある具材を全て取り除きます。牛乳で温まったタラは再度使用するのでそのままで。
次はクリームソース作りに入ります。フライパンに無塩バターを溶かして薄力粉を加えて焦がさないように炒めたら先ほど温めた牛乳を加えて焦がさないようよくかき混ぜます。パセリや玉ねぎの風味を感じたら幸先良さそう。牛乳がぐつぐつ煮えてかき混ぜる時にとろとろになったら火を止めます。
牛乳を温めるのに使ったタラを加えてよく混ぜ合わせます。タラの身をなるべく崩さないように。
更に、刻んだパセリの葉っぱを加えて混ぜたら塩コショウで味付けします。自分が思っている以上に濃いめに味付けするのがポイント。でないとオーブンで焼いた時に味がぼやけてしまうからです。
型にクリームソースとタラのフィリングを敷き詰めます。パイ皿があると良いですね〜。
その上に砕いたゆで卵を散らします。
更に切ったじゃがいもを並べて敷き詰めます。
さぁ、ベイクまであと少し!!
事前に作っておいたショートクラストペイストリーをバットよりも一回り大きいサイズまで伸ばしていきます。1cm幅くらいのリボンみたいになるよう少しだけ切り取ったらバットの縁に溶き卵を塗ってその上に貼り付けます。
縁に貼り付けたペイストリーに溶き卵を塗ったら、大きく伸ばしたペイストリーをバットの上に被せます。
縁周りのペイストリー同士をしっかり密封するようにくっつけたら模様をつけます。この模様はフォークをペイストリーに軽く押し付けてつけました。
ペイストリーに切れ目を入れたら水気をとったシシャモをそっと差し込みます。バットの深さに合うようシシャモを半分に切ってから入れました。これをオーブンで30分焼きます。
ペイストリーの焼き色がいい感じ!シシャモも焦げていません。すぐに食べてしまいたいのを堪えて5分ほどおきます。
最後にパセリの葉っぱを散らして完成です!
味の方はどうか。切り分けた時の姿がすごくシュールですが食べてみましょう。
………。ジャガイモとタラとクリームソースの優しい味がする。。ショートクラストペイストリーもサクサクに焼けていてクリームソースと一緒に食べると美味しいです。シシャモは、シシャモの味だ(笑)ペイストリーに刺す直前に塩振れば良かったかなと思いました。
いやー、自分でも思います。本当に焼いてしまうとは。。なんとか形に出来てホッとしています。スターゲイジーパイは、「クレイジーな見た目」だけでない特別な逸話と優しい味を持つパイなのですね…作ってみてから印象が変わりました。
因みに読んだレシピ本の解説を読んでみると、どうやらマウゼル(Mousehole)村の『The Ship Inn』という宿では今でも12月23日にスターゲイジーパイを作っているんだとか。マジか。