本日のメニュー54:ジプシータルト
こんにちは、びゅーんです。
午前中はあんなに体が軽かったのに、午後になると…グヌヌ。
今回作るお菓子はジプシータルト。イギリスのケント州で生まれた茶色一色のタルトですがなんで「ジプシータルト」というネーミングなのか、昨年に発売されたばかりの安田真理子さん著作のイギリス菓子本「イギリスお菓子百科」にはこんな誕生秘話の説明があります。
『ある日ひとりの夫人が窓の外を見やると、ジプシーの子どもたちが遊んでいます。その子供たちに何かおやつを食べさせてあげたいと戸棚を開けてみると、そこにあったのはエバミルクの缶と1缶とお砂糖だけ。とにかくボールにあけてシャカシャカとかき混ぜ、ペイストリーに流して焼いてみたのでした(一部省略)』
ネームング受けしていつか作ってみたいとエバミルクを買っていたのですが、ついにその時がやってきたようですね。フッフッフ…。
今回作るのは砂糖入りのペイストリー、スイートクラストペイストリーです。薄力粉と塩、グラニュー糖と無塩バターを揉み込んでいきます。
ショートクラストペイストリーを作る時は冷水で生地をまとめていますが、今回使うのは卵液です。ラップをして1時間休ませておきます。
休ませたペイストリーを広げていきます。
で、タルト型に敷き込むと。フォークで穴を開けてオーブンの予熱が終わるまでこのペイストリーを冷蔵庫に入れておきます。
空焼きしたペイストリー達です。最初はペイストリーの上にクッキングシートを敷いてその上に重石を乗せて焼いて、途中で重石を外して更にペイストリーを焼き上げました。これを冷ましている間にフィリングを作ります。
フィリングの作り方はエバミルクという無糖練乳とムスゴバド糖をハンドミキサーで時間をかけて泡立てるだけ。15分くらい泡立てていると生クリームのようにどろっとしてきます。
これを空焼きしたペイストリーに流し入れて再びオーブンへ。
15分くらい焼きました。表面にうすーい膜のようなものが出来て固まっています!これを食べる直前まで冷やして頂きます。
因みにこのちょっとアウトな見た目をしているタルトは余ったペイストリーとフィリングで焼いた小さいやつ。焼き過ぎると表面の膜が割れてフィリングが溶けてしまい中身がすかすかになってしまいます。
さて、ちょっと味の想像がつかないですが意を決して食べてみますか…。
…………。
甘っ!!!!!!!!!!!
フィリングの甘さが際立つ…!!なんというか黒糖のようなコクのある甘さです!!!これは…!ミルクティーが欲しいやつ!!!!
さて、そんなこんなでジプシータルトを作ってみましたが、うーん。個人的にはもっと綺麗な見た目にしたかった…!!もしエバミルクを見かけたらスイーツクラストペイストリーも含めまた再挑戦したいです。
ちなみに最初にちょっとだけ紹介した『イギリスお菓子百科』ですが、ジプシータルトの他にもまだまだ聞いたことのないようなイギリスのお菓子についてのコラムがいっぱいあり、非常に読み応えがあります。テーマ毎にレシピが数種類掲載されているのでこれなら出来そう!て思うものから実際に作ってみるのも楽しいですよ〜。