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イギリス菓子・紅茶・ブリティッシュベイクオフ関連についてお菓子を作ったりお店やイベントに行ったりしたことを綴っていくブログです。

ブリティッシュベイクオフシーズン7 第5週目を見ました

こんにちは、びゅーんです。

最近、いちごジャムよりラズベリージャムの方が好みです。イギリスに少し染まってきているのだろうか…。

 

さてさて。ブリティッシュベイクオフシーズン7 第5週目が放送されましたがご覧になりましたでしょうか。第5週目のテーマはペイストリー!!ケーキともパンともビスケットとも違うカテゴリーで種類によって生地の作り方が全く異なるお菓子が登場します。今回もいつも通り、オリジナルチャレンジから振り返っていきましょう。

 

オリジナルチャレンジのお題は「デニッシュ🥐」。2種類のフィリング入りのデニッシュペイストリーを計24個作ります。日本でもパン屋さんに行けばクリームやフルーツの入った美味しそうなデニッシュが沢山ありますよね〜。ベイカー達はどんなフィリングを使うのか、デニッシュペイストリーを時間内に上手く焼けるか目が離せません。

 

セラシの作るデニッシュの具はフルーツがたっぷり。ルバーブとマンゴー入りのデニッシュとココナッツとパイナップル入りのデニッシュを作ろうとしています。なんでもココナッツとマンゴー、パイナップルはセラシの故郷であるガーナでよく食べられるのだとか。

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ココナッツの食感が全てを台無しにしかねないと審査員のポールに心配されたココナッツとパイナップルのデニッシュは風味がとても良いと評価されました。しかし一方でルバーブとマンゴーのデニッシュは生地が少し生焼けで風味がピンと来ないと言われてしまいます。

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殆どのベイカーが1種類の普通のデニッシュ生地を扱うのに対し、ジェーンはなんと2種類のデニッシュ生地を作ります。もう1種類のデニッシュ生地はシナモン風味!2種類のデニッシュを作るなら生地も変えた方がいいと考えたそうですが…

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チョコレートの入ったデニッシュはペイストリーから溢れてしまいましたが、デニッシュ生地そのものはしっかり火が通っていてサクサクに出来上がっていました。どのデニッシュもフィリングの入り具合はちょうど良く美味しいという評価!美味しいデニッシュを作ることに成功しました。

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テクニカルチャレンジのお題は「ベイクウェルタルト🏠 」です。ベイクウェルタルトきたーーーーーー!!!!!!

このタルトについて司会のメルとスーが「名前にある通り上手に焼いてください」と言っていましたが、イギリス菓子クラスタさんならこの台詞にジョークが交じってることに気付くでしょう。

ではどこがジョークなのかというのをお話しします。ベイクウェルタルトのベイクウェルの由来ですが、これはイギリス中部に位置するベイクウェルという村の名前にあります。要はベイクウェル村で作られるタルトだからベイクウェルタルトなのです。在り方を 日本の名物に例えるなら…明石焼きや長崎ちゃんぽんとかでしょうか。

ベイクウェルタルトのバリエーション、もっと詳しい逸話についてはこちらの記事を参照頂ければと思います。お菓子百科さん、今週もよろしくお願いします!

↓ ↓ ↓ 

www.absolute-london.co.uk

 

ブリベイに登場するベイクウェルタルトはラズベリージャムとフランジパーヌとなんとトッピングにアイシング!!あ、甘そう…。タルト生地が上手に焼けているか、フランジパーヌに火が通っているか、アイシングの模様は綺麗に出来ているか、審査するポイントが多いです。

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順調にベイクウェルタルト作りを進めてオーブンで焼きに入ったアンドリューですが…ここで大事件が!なんとオーブンのスイッチが入っていなかったのです!!!!

まさかの予熱忘れ!?これには他のベイカー達も「嘘でしょ!?」と驚きを隠せません。 結果、アンドリューのタルトはアイシングのトッピングが間に合わなかったことが響き6位になりました。アンドリュー…オーブンが入っていたら上位になってたかもしれないのに…。

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スターピースチャレンジのお題はフィロ生地のアミューズ🇹🇷。甘くないものと甘いものをそれぞれ24個ずつ作ります。アミューズと聞くととある大手芸能事務所を思い浮かべそうになりますが、ここでのアミューズはフランス料理の用語で「一口サイズのお楽しみ」という意味を持ちます。

ブリベイシーズン4またはシーズン5を視聴したことのある方ならフィロ生地がいかに作るのがめんどくさい生地かというのはご存知かと思います。シーズン7でベイカー達はどんなフィロ生地を使った作品を見せてくれるでしょうか。

 

ここでびゅーんが気に入ったマスターピースチャレンジの作品を紹介しましょう。前週から苦戦を強いられているラブですが、今回はオリジナルチャレンジでデニッシュを1個焼き忘れたりテクニカルチャレンジでは最下位になってしまったりと不運が続いています。

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脱落の危機から逃れる為に完成させたラブのアミューズは、スパイシーなホワイトチョコとヘーゼルナッツのサモサと、中華風エビのタルトレットです。どのアミューズも形が整っていて美味しいと評価されましたが、特にエビのタルトレットについて審査員のメアリーから「食前にこんな素敵なアミューズが来たら感激するでしょう。」とコメントされました。やったなラブ!!

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第5週目でスターベイカーを獲得したのはキャンディス!オリジナルチャレンジでは甘くないデニッシュが好評で、キャンディスの祖母が大好きだというベイクウェルタルトが登場したテクニカルチャレンジでは2位を獲得しました。キャンディスはこれで2度目のスターベイカー獲得です!

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そんなキャンディスのマスターピースチャレンジの作品は…見た目と飾り付けだけで食欲が湧いてきそうです!丸いリンゴのようなフィロ包みの中にはソーセージとブラックプディングとリンゴ。クリームが乗った甘いペイストリーはバノフィー(バナナ+トフィー)風です。あ、美味しそう食べたい…。どのペイストリーもメアリーとポールに「圧巻」と言われ絶賛されました。

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キャンディスが使ったフィロ生地を上手に形にする秘密兵器。それはなんとパスタマシーンでした。パスタマシーンを使うことで時間と体力を過剰に使うことなくフィロ生地を薄く伸ばすことが出来たのです。そういえば、ブリベイシーズン4のマスタークラスで審査員のポールがフィロ生地作りを披露した時にもパスタマシーンが登場しましたね…。

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一方、第5週目で脱落してしまったのはバル。オリジナルチャレンジでは真ん中が柔らかいデニッシュを作ってしまい、テクニカルチャレンジでは7位と調子がよくありませんでした。

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スターピースチャレンジではフィロ作りに苦戦し、ひき肉とリンゴを使ったフィロ包みを24個全て焼き切ることが出来ませんでした。アミューズと呼ぶにはサイズが大きすぎるバルのペイストリーは一部が生焼けという結果に。フィリングは美味しいと言われていたのに…!

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次週からいよいよシーズン7も折り返し地点。ここから脱落者を見送るのが辛くなっていきますね…。

 

 

今回のブリベイ記事についてはここまでです。ここから先はびゅーん自身が勝手にもやもやグチグチ考えていることをつらつら書くだけになります。何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

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ブリベイ第5週目が終わった際、ベイカーのバルはこんな言葉を残しました。

『お菓子は、いつだって誰かの為に焼く。だから一生懸命心を込めて作る。私はいつも生地に愛情をたっぷり込める。焼き上がったお菓子は特別なものなの。(一部略)』

この言葉を聞いた時、自分は何を思ってお菓子を作っているのだろうと考えてしまいました。バルは誰かに振る舞う為と言っていたが、自分は何の為に何故お菓子作りをするのか…自分がやりたいから、もっとお菓子作りが上手くなりたいから…では何故レッスンに通ってまで上手くなりたいと思ったのかと考え込んでしまったのです。

つい昨日自分が出した答えは「食べた人が美味しいと思えるようなお菓子を作りたい、誰かを驚かせたい喜ばせたい」という気持ち。少なからずその気持ちが今のお菓子作りのモチベーションを支えてるのだなと思えてきました。その気持ちはバルの言う「お菓子は誰かの為に焼く」という感覚にちょっとだけ近くなるのかなと思います。

 

ただ、バルは「自分の作るお菓子を常に楽しみにしてくれている人達がいる」ことをちゃんと知っているから、押し付けがましくない純然な真心を込めてお菓子を作ることが出来るように見えました。そこがびゅーんと明らかに違うところだなと思うしすごく羨ましいなと感じます。びゅーんの場合、食べてくれる人が常に楽しみにしてくれている程のお菓子を作ることが未だ出来ていません。それほど技量も伴ってないし食べてくれる人の気持ちを完璧に汲み取ることが出来ていないのが現実です。

相手に求められていないのにお菓子を作るというのはやはり負い目を感じます。それでも引き続きお菓子作りに挑戦し続けて上達していきたいです。いつか自分の作るお菓子を楽しみにしてもらえるように、喜んでもらえるように。そしてびゅーん自身がちゃんと生地に愛情を込めることが出来るように…。