0から始める妄想ベイクオフ

イギリス菓子・紅茶・ブリティッシュベイクオフ関連についてお菓子を作ったりお店やイベントに行ったりしたことを綴っていくブログです。

ブリティッシュベイクオフ シーズン6 第1週目を見ました

こんにちは、びゅーんです。

SALEという文字を見て物に手が伸びそうになる度、びゅーんの頭の中で「買う」か「買わない」かで悪魔と天使が戦っています。常にそんな感じ。

 

1月14日からついにブリティッシュベイクオフ シーズン6の吹替版がDlifeで始まりました!皆さまもうご覧になりましたでしょうか。第1週目からハラハラドキドキさせられましたねーー!もちろん、当ブログもブリベイシーズン6を追っていきたいと思います。何卒お付き合いの程よろしくお願い致します。

 

さて、シーズン6から初めてブリティッシュベイクオフを視聴する方がいるかと思いますので、番組のルールを改めて説明していきましょう。

ブリティッシュベイクオフはイギリス全土のアマチュアイカー達が、審査員のポールとメアリーが課したお題のお菓子達を作り、10週に渡って腕前を競い優勝者を決めるお菓子バトル番組。1週毎に異なるテーマと3つのチャレンジ内でお題が設けられ、特に素晴らしいお菓子を作ったベイカーにはスターベイカーの称号が贈られ、出来の悪かったベイカーは脱落者となり次週以降には参加出来ません。最初は12人いるアマチュアイカーも、週を重ねるごとに1人また1人と減っていくのです…。

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第1週目のテーマはケーキ。お菓子作りの中でも身近でバリエーションの豊富なテーマですね〜。

まずベイカー達が挑む1つ目のチャレンジはオリジナルチャレンジ。ベイカー達が各々の得意なレシピを使ってお題のお菓子を作ります。母伝来のレシピとかでもOKです。お題になったケーキはマデイラケーキ🍷といってイギリス伝統の素朴なバターケーキです。え?それってパウンドケーキでは??というツッコミは置いとかせてください(笑)余談ですがマデイラワインのお供として食べるのが通の食べ方だとか。

マデイラケーキと言えばしっかりとヒビが入ったスポンジと果物の砂糖漬け。審査員のメアリーは、果物の砂糖漬けをトッピングしているマデイラケーキを見るやいなやキ砂糖漬けがカリっとしているか落下テストを始めました。どぅおえええ細かい……。

 

さて、ベイカー達はどんなマデイラケーキを作ったのかちょっと見ていきましょう。

ケーキを作るはずが気付いたらミートパイを作っていたと自身の適当ぶりをアピールするベイカー、サンディ。どうやら身内の人に、チャレンジが始まったらまず最初に型にバターを塗って紙を敷くことと釘を刺されているとか。

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サンディのマデイラケーキには刻んだアプリコットがいっぱい。マデイラケーキのような生地に果物を入れると生地の底に沈んでしまう可能性があるのですが、サンディはアプリコットを細かく刻んでおいた為、生地の底に沈まずにムラなく生地中に広がっています。ケーキ生地に何か入れる時はしっかり刻んでおくこと。これ大事ですね_φ( ̄ー ̄ )

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今シーズン最年少のベイカー、フローラ。放送当時19歳です。メアリー・ベリーの大ファンで彼女に自分のお菓子を試食してもらえるのがすごく楽しみだそうな。しかし彼女、チャレンジ中にある大問題に遭遇します。オーブンを温めておくことを忘れてしまっていたのです。制限時間内にちゃんとケーキに火を通せるのか、どうなる!?

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フローラ自身も「奇跡だ」とコメントしていたように、時間ギリギリまで焼いたケーキにはちゃんと火が通っていて、無事トッピングまで仕上げることが出来ました。いやー、別のシーズンでも同じようにオーブンの予熱を忘れた結果ほぼ生焼けのケーキを作ってしまったベイカーがいたものだから見てるこちらもハラハラしました。ホント、上手くいって良かったねフローラ。

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オリジナルチャレンジが終了したらベイカー達は2つ目のチャレンジ、その名も「テクニカルチャレンジ」に挑戦します。

テクニカルチャレンジではベイカー達が審査員のポールまたはメアリーのレシピを使ってお菓子を作るのですが、渡されるレシピには○○を作る、焼く、みたいなザックリとした作業手順しか載っていません。お菓子の作る大きさやオーブンの温度、焼き時間も書いていないことが多く、結局のところベイカー達は自分のお菓子作りの経験や知識、そして勘に頼ることになります。

 

第1週目のテクニカルチャレンジのお題はクルミのケーキ🐿です。コーヒーアンドウォールナッツケーキを想像しそうになりますが、今回のケーキにコーヒーは入っていません。生地に入れるクルミをどれだけ刻むか、キャラメルをきちんと作れるか、フワフワなメレンゲを作れるか、審査のポイントはかなり多そう。ていうか、その白いの生クリームじゃなくてメレンゲなのね。

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普段は看護師の仕事をしているベイカー、アルビンにトラブルが!焼いたスポンジが傾いてしまったのです。スポンジだけでなくキャラメル作りにも苦戦している様子。納得のいくキャラメルを作ることが出来ず制限時間内で3回もやり直しているなんて…頑張れアルビン!!

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一方、趣味はイギリスのお菓子作りとボディビルなベイカー、ウグネは残ったキャラメルで飴細工まで作ってしまう余裕ぶり。この飴細工が、蛇足のような結果にならなければいいなとびゅーんは思ってしまうけど…。 

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チャレンジ中、ポールとメアリーは誰がどんなお菓子を作っているのか分かりません。終わってから並んだケーキを1つずつ試食して、どのお菓子が良かったか順位をつけます。因みにキャラメル作りに苦戦していたアルビンは2位、飴細工を作ったウグネはなんと1位でした!おはーー、そう来たかーーーー!それにしても、同じお菓子を12個も試食するポールとメアリーも大変だ(^_^;)

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オリジナルチャレンジとテクニカルチャレンジを終えたらベイカー達は一晩休んで3つ目チャレンジであるマスターピースチャレンジに挑みます。マスターピースチャレンジはベイカー達の技術、個性をフルに発揮することが求められる為、全チャレンジ中で最も華やかなお菓子が登場するだけでなく審査の肝となるチャレンジです。前2つのチャレンジで良い成績をおさめたベイカーはスターベイカーを獲得するチャンス、逆にイマイチの成績だったベイカーは一発逆転のチャンスを狙うことが出来るのです。

 

第1週目のマスターピースチャレンジのお題はブラックフォレストケーキ🌲直訳すると黒い森のケーキと呼ばれるチョコレートとサクランボとチェリー酒を使ったドイツ発祥のちょい大人向けのケーキです。

 

ここで、びゅーんが個人的に気に入ったマスターピースチャレンジの作品を1つご紹介しましょう。彼は旅行写真家のベイカー、イアン。オリジナルチャレンジでは評価がいまひとつで脱落の危機に立たされています。

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そんなイアンの作戦は、自分の得意な分野のお菓子をケーキに組み込むこと。この画像では見えないですが(ぉぃ、ケーキの土台としてチョコレートのマカロンを作り、そこからスポンジ、クリームと重ねていったのです。結果は大成功!マカロンだけでなくチョコレートとクリームの風味が良く、見た目も洒落ていてきっちりしていると評価されました。チェリーのクリームが美味しそうだったなぁ…見た目からしてチェリーです!と主張するような色のクリーム。食べてみたい。

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森に象がいることも独創的(笑)

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イアンとは逆に、マスターピースチャレンジで非常に辛い失敗をしてしまったベイカーもいました。お菓子作り歴40年のベイカー、ドーレット。ケーキのスポンジ作りから調子が悪く、自身のベイキングの時間配分が狂った為かある材料作りに失敗してしまったのです。

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ドーレットが失敗してしまったのはケーキの層に含まれるチョコレートムース。ムースが時間内に固まらず、ケーキから流れ出てしまったのです。このせいでケーキは完全倒壊。ポールには土砂崩れみたいだと言われてしまいました。ケーキ下部分のスポンジの味とチェリーの風味は褒められていましたが…これは、辛いなぁ…心が痛む。本人はもっと気が気じゃなかっただろうなぁ…。

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3つ全てのチャレンジが終了するといよいよ第1週目のスターベイカーと脱落者が決まり、ベイカー達に発表されます。第1週目のスターベイカーを獲得したのはスコットランドで5人のお孫さんを持つベイカー、マリーです。

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マリーはオリジナルチャレンジでも評価の高いマデイラケーキを作り、テクニカルチャレンジでも上位に入りました。スターベイカーの決め手となったのはこのブラックフォレストケーキ。大きなチョコレートの木が目をひくこのケーキ…シンプルに見えるかもしれませんが、中のチョコレートスポンジが軽くて柔らかいと高い評価を受けました。メアリーに正統派のブラックフォレストケーキと言われるほど。

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一方、残念なことに第1週目で脱落してしまったのはスチュー。プロのミュージシャンであるスチューは、マデイラケーキでも大胆なアレンジを加えたり、テクニカルチャレンジで遅れを取り戻す為我流でキャラメルを作ろうとしたりしましたがどれも上手くいきませんでした。

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スターピースチャレンジで作ったブラックフォレストケーキはかなり独創的過ぎました。メアリーやポールが期待していたチョコレート細工はなく、チョコレートのスポンジを作るのに入れたビーツはブラックフォレストケーキとは相性が悪かったのです。成る程、個性を出す為にアレンジを加えることや何か変わったことをするのは確かにブリベイで求められている要素の1つではありますが、やり過ぎるとお題のお菓子本来の性質とは程遠いものになってしまいますね…。

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しかし、第1週目の脱落は決して恥ずかしいことではないと思います。番組の最後で審査員のポールが「番組に出られるのはいいベイカーだけだから、スチューも誇りに思うべき。ただ他のベイカーの腕がよかっただけ」と言っていましたがまさにその通りだと思います。ブリティッシュベイクオフに出る為にイギリス全土から毎シーズン何千何万のアマチュアイカーの応募があってそこから選ばれたのですから。

 

やっぱり第1週目は面白いです。ベイカー達がこれからの展開に希望(?)を持ってベイキングする姿が観れるのは第1週目ならではの光景ではないでしょうか。中にはドーレットのようにブリティッシュベイクオフの洗礼を受けた、と想像以上の厳しさを感じたベイカー達もいましたね〜。そこから次週以降ベイカー達は優勝を目指して腕を上げていくのだろうかと思うと楽しみです。まだまだ下手の横好きレベルでお菓子作りやってる筆者びゅーんも、彼らの姿を見る度もっと頑張らなきゃと思います。何よりベイキング欲を掻き立てられる!!

 

新しいベイカー達がこれからどんなお菓子を作っていくのかますます目が離せません!

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